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仏壇は、どうして必要なのか、その由来

仏教伝来は欽明天皇(552年)に百済の聖明王から貢物として、釈迦の金銅仏一尊と幡蓋若干・経論若干巻が献じられた事から始まりました。
その後さまざまな事柄を経て、聖徳太子(574~622年)が仏教精神を政治に取り入れ(十七条憲法第二条)、天下に公示されたのを機に貴族社会に広がりました。
当時は加持祈祷や守護信仰がその多くを占めておりました。685年、天武天皇の「諸国の家毎に仏舎を造り、仏像を安置して礼拝するように」との詔勅(みことのり)があり広がったとありますが一般庶民の各家庭に広がったのは江戸時代とされています。

更に時代を経るうちに、仏教に帰依すると同時に、亡くなられた方のお位牌をご本尊様の傍に安置してその加護を受け安穏に住していただきたいという思想が、今に伝わる仏壇の形式になったのであります。

ご先祖様があってこんにちの日本があり、自分が存在する事実を改めて知るのもお仏壇の前ならではのことかも知れません。
ご先祖さまに対して、香を、花を、そして、灯燭や珍しいものを供え、おごそかに礼拝しご冥福をお祈りする行事は、次の代に続く子供達に良い影響を与えることは云うまでもありません。
それゆえに家の要であり、しつけの要そして何よりも重要な心の基礎になり、その事が社会の根本的な礎になるのではないでしょうか。

故人を偲ぶ心の拠所と同時に、自分を見つめ直すなど大切なお仏壇です。
今後も継承の誠を尽くすためにも必要不可欠ということになるのであります。