新着情報|お仏壇のよしまる
お盆の歴史(下)

 各宗派の法脈を通じ、仏道を成就した僧侶の方々に、亡くなった人が極楽浄土に行けるよう葬送の時に導いていただいているという確信をするも、七世の父母となるとどうでしょう?素直に盂蘭盆経にある目蓮尊者の話を受け、三界万霊のためにもお盆に供養する事は、一家一族の信頼の絆を結ぶ大切な法要として、三界の中間にいる私達はこの行事の意味を大に受け、次世代に伝えることは大事な事柄です。

 

 なお、お盆の行事を都市部では715日に行なうところもありますが、先に記述したように、盆休みを利用して帰省する地方(ふるさと)では、農繁期の都合上、815日(盆休みもこれに合わせている)の1カ月遅れが多いようです。

 

 お盆精霊棚の造り方や行事の方法は全国津々浦々で異なっています。どれが正しいとか、悪いとか、間違っているとかではなく、いかに伝承されているか、それをどう受け継いでいくかにその地方の文化の重さがあるのではないかが伺われ、その意味では形式より大切な感があります。

 

 盆棚を造るにあたり、都市部では竹やその他の素材の入手に困難な場合もありますのと、近代建築によって盆棚をセットする場所がないといったことが生じているのも現実です。そのため盆棚も小型化されつつあります。あるいは極小の提灯のみの所も多くなっています。

 

 上記は伝統的なものではありませんが、新しい方法として参考になればとあえて掲載してみました。

(おわり)