四具足(しぐそく)
本願寺派に多く用いられています。左右の小さな花立の事を華瓶と申します。ここに樒(しきみ)を供えます。この樒は魔除けとして多くの宗派で使われますが、小さな白い花も可といわれています。
三具足(みつぐそく)
大谷派で多く使用されています。左右の華瓶には。樒(しきみ)を供えます。本尊さまの前に上卓という小さな卓を置き。その上に打敷を敷いてセットします。樒の青さが荘厳さをかもし出す大切な仏具です。
本山用五具足
鶴亀の形を燭台に用いた、大谷派専用の仏具です。右に燭台、中に香炉、左に花立として三具足でも可です。色調は金色です。この色調は浄土思想にあるかと思いますが、本山用は金色で統一されています。仏壇の中壇に前卓を置き、その上にセット致します。
六具足揃え
右から香炉・花立・ローソク立・中央上香炉と六点セットのことを六具足と申します。香炉は宗派によって線香を横にしたり、立てたりして献じるお仏具です。線香の煙で自らを清浄して、あまねく高貴な香りを仏さまに献ずると共に、亡くなられた方に対し、気高い香りの体(香身)になって下さいと、深く念を込めて供黄する「要」の仏具といえます 花立・ローソク立・中央上香炉もそれぞれ重要な役目があります。
仏天蓋(ぶってんがい)
ご本尊の頭上にセットします。意味は、菩薩という仏さまが持っていた竹宝花という花を散らしたところ、その花は花蓋となってお釈迦さまの母、摩耶夫人を覆った、ということから仏天気という。
幢幡(どうばん)
この荘厳具はお寺のご本堂に多く用いられているのは、皆様もご覧になったことがあると存じます。これは仏さまの御前にこの幡をかかげることによって邪鬼等魔軍を退け、その威徳を表現するものと言われています。
瓔珞(ようらく)
珠玉を糸で綴ったもので、菩薩さまの首飾りなどに見られます。仏壇の中の瓔珞は、浄土の花、宝相華が多いようですが、文様はさまざまです。仏壇の中に天国の花が舞い、清らかな仏国を表現するにふさわしい荘厳具の一つです。照明付きなどもあります。サイズもいろいろです。
吊灯篭
仏壇の内部を明るくしてご本尊さまやお位牌さまのお姿を照らします。法事のときにご戒名や法名を読み上げて供養するときに暗くて字が読めないと困ります。そのためにも心要な照明です。
輪灯
仏壇の中、天井より左右に吊した灯明です。このお仏具は真宗系に最も多く使われています。右側が本願寺派用、左側が大谷派用です。高田派では桐蔓模様、興正派では牡丹模様、仏光派では蔓模様が用いられています。昔は受皿に油を入れ、芯を出してそれに灯をつけていましたが、今では電気が主に用いられています。
置灯篭
常夜灯ともいいます。仏壇の上部よりも中段・下段を中心に照らす役目があります。神社やお寺は常夜灯として常に灯しております。