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開眼法要とその意味は(上)

新しく購入されたお曼荼羅・お仏像・お位牌に対して、お魂を入れる儀式のことを開眼法要と申します。一寸話は長くなりますが、私達は大自然の法則の中に生まれ、その法則に定められた宿命を持って生かされています。その中で人間の業というものは生まれてから造られるものなのか?あるいは前世から宿業として持って生まれてくるのか?

解る人がはたしているでしょうか?

人間は十人十色、百人百様の業を持っています。もし悪い業を持った人が自分の業に気付きそれを改善できたら、それを大快挙といっても過言ではありません。ノーベル賞を百回もらった以上のできごとです。しかし、それがなかなかできないのが、このやっかいな自分の業(カルマ)なのです。何とか変えようと日々努力してもできず、ついに限界をきたした時、相談にのってくれるのが人智を超えた摩訶不思議な力です。それがほとけさまの力なのです。

そのほとけさまは一体どこにいるのか?ある人は、ほとけとは自分の心にいるものだ!という人もいるでしょう。あるいは、あの世にいるんだよ!と言う人もいるでしょう。またあるいは、そんなものは想像的なものでいる訳がない!と言われる人もいるでしょう。いずれにせよ、本当に行き詰まってどうにもこうにもならなくなった時、素直に自然に身を任せてみると何か?自然に答えが解ったり、解決の糸口が見えたりします。そうなのです。それが自分の心にいる、あるいはあの世にいるほとけさまの力なのです。ほとけさまは恩着せがましいことなど一切致しません。いつも自然の風のように、光の如くに私達を見守っていて下さり、いざという時、不思議な神通力をもって救って下さっているのです。

人はそれを「自分の力だ!」あるいは運がいいと思っているが、実はほとけさまが守護して下さったのです。もしそれが解ったら、その人の人生は変わることでしょう。しかしそれが解らないから、ほとけさまを信じる事が半信半疑なのではないでしょうか?

 

(つづく)