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開眼法要とその意味は(下)

もう一度自分を見てみましょう。大自然の法則や、総ての真理の中で今、どのように過ごしていますか?そして健康ですか?病気をしていませんか?もし病気をしていたら、信用できる医師はいますか?もしいたら、素直に言うことを聞いていますか?今、健康の方は素直に感謝していますか?

もしどちらも素直でなかったら、どんな結果になるでしょうか、きっといつか悪因となって、その時反省と後悔に悩むことでしょう。自分の信じる医師の話を素直に聞くことができるということは、それだけ心が広いということになり、医師にもそれが通じて良い結果を生むようになるのが、道理というべきことであります。

健康な方も同じです。感謝する優しい心には極めて良いフェロモンが、良い影響を心身に与え、ますます健康になる、という具合に良い方向に行くのではないでしょうか。

ほとけさまにお魂を入れる儀式を素直に受け入れる心にこそ仏心が宿るのです。それによって代々のご先祖さまや現世にいる人が、過去・現在・未来の三界にわたる幸福へとるながるのです。

法脈を通じ、法力のあるご住職さまにお願いしてご本尊やお位牌を開眼法要することにより、ただの美術工芸品から一転、霊験あらたかなご尊像となり、お位牌は霊牌ということになる訳でございます。礼を尽くし、ほとけさまをお迎えする。ご入魂の儀を済ませ、心から日頃の無事を感謝し、宿命により万一ご不幸に遭遇した場合は、故人のご冥福を、本尊さまを通じてお祈りすることによって故人の御元に、必ずその心が通じ、自他共に心が静かになり、廻りが見えてくることでしょう。

それこそが、人智の及ばぬ摩訶不思議なほとけさまの法力や神通力によって加護されているという実感が得られるのです。

万感の思いで、あるいは無我の心境で拝む姿は、真に美しく気高いものです。

それを見ている子供達に、良い影響を及ぼすことは、言うまでもありません。大自然の法則や真理の中で定められた刹那の勝寿(すぐれた命)、諸々に積んできた反省と後悔の山を懺悔し、お魂の入った強い味方のほとけさまの法力を、充分にお借りして自分の業をすこしずつ善業に変えることが、未来の幸福に繋がる事を信じて・・・・合掌    

 

(おわり)