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金仏壇に使用されている素材と主な工程

●主材として高級品には桧などの1級の材が用いられ、それ以下は2級材やボードなどが多いようです。塗装も高級品以上は本漆が使われますが、それ以下はカシュー塗りが多い。
金箔も同様に高級品以上は極上の金箔を使います。金粉も同様です。金具も手打金具の高級品から機械で打ち抜く普通品まであります。更に蒔絵も同じようにグレードがあります。
国家認定の経済産業大臣認定の伝統的工芸品としての仏壇にはこれら総てが極上の物を用いて造られる素晴らしい逸品があります。

 

木地加工

木地とは塗装前の素地そのものを指します。丸太材を板材にして天然乾燥を施します。
この過程は木工製品造りには欠くことが出来ない重要な事柄です。約5年6年、ものによっては10年の歳月を要し乾燥させ、その乾燥させた木材で荒木取りをし、更に人工乾燥をして、次に室内乾燥に移り、完全に乾燥したものを切削加工をして仕上げて行く工程です。

 

彫刻作業

方法はさまざまありますが、まず、素地に絵を描きそれを何工程もかけて仕上げて行く訳ですが、
長年の経験を要する工程です。

 

宮殿組立

宮殿も同じような過程を経て、写真にありますようにマス組など細かな部品を造ります。
そして極めて繊細な設計のもと組立てて行く工程です。

 

彫金加工

材質はざまざまあり、真鍮や銅、あるいは銀や金など、工程も機械プレスや手打ちなどがあります。

 

漆塗り

仕上がった木地に対し漆を塗って行く工程です。何回も塗って仕上げる訳ですが、この工程の技術は大変難しく木地の仕上がりが要になります。木地が粗雑だったりデコボコだと仕上がりに影響を及ぼすのです。木地職人と塗職人がピッタリと息を合わせることが品質の良さ」を決めるのです。

 

蒔絵加飾

漆塗りの過程を経て次に蒔絵工程に移ります。
この蒔絵の技術は誰でも出来る訳ではありません。生まれ持った才能に加え何年もの修行を積んではじめて芸術的な仕事が出来るようになるのです。その意味でも貴重な技術であり、工程となります。

 

箔押作業

極めて薄い純金箔を仕上がった各部に押す過程です。
この仕事場は完全無風で全く清められた場所でなければ良い箔押しは出来ないといっても過言ではありません。もしほこりなどが付いたりしますと箔面がデコボコになってしまします。
また風などに金箔がが吹かれますときちんと押せません。
それゆえに金箔師、漆師、蒔絵師は高度な技術と共に仕事場の環境に神経を使って行う作業をしています。

 

組立作業

最終組立はこうして何人もの熟練した工人が造った各部品を最大限に神経を研ぎ澄まし、
極めて慎重に組立てていきます。